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裸足になって歩いた午後
歩くのが少し面倒になる暑い午後は鵠沼橋までの道のりが長く感じる。僕はカフェラッテを握って鵠沼橋から江ノ島を見ていた。その灯台が真新しいガラス張りになった日だ。
国道134号の反対車線は相変わらず果てしない順番待ちのような渋滞が続いている。片瀬西浜で工事が始まってから、こちらの浜辺へ来るのが少々面倒になって久しい。
「いつか折り畳み自転車を片瀬江ノ島まで運んで、西浜から茅ヶ崎辺りまで自転車で移動してみたい」
この時期は自転車で動くのが一番気持ち良さそうだ。あるいは、もしも歩くなら、砂浜の上を思いきって裸足で踏み締めたい。
鵠沼橋の横から浜辺に入った僕は、重苦しい靴も、ソックスも、いつの間にか脱いでいた。3月下旬に材木座海岸へ行った時以来、このチャンスを密かに愉しみにしていたのだ。勿論、何が落ちているか判らないから、足元には注意が必要。材木座では「割れた茶碗」を踏みそうになったのだから。
裸足になると、途端に開放感が生まれ、久しぶりの海でも、肩からぎこちなさが無くなる。と同時に、浜辺に流れる時間や空気に自分が溶け込んでいることを実感させてくれる。これはきっとイイコトなんだと、何となく覚えた。
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