これまでずっと写真を撮り歩いてばかりいたけど、今回ばかりは、水着を持ってこなかったことを後悔した。葉山に来て初めて「磯遊びは愉しいのではないだろうか」と感じた。
小学生が飛び込んでも、立てばせいぜい腰のちょっと上くらいの深さだし、思いのほか海水は澄んでいるから、素潜りで海の中の生き物を見つけることもできる。ますます水着を持参しなかったことを悔やんでしまう。
しかし、この海岸でもトンビやカラスとは無縁ではなく、誰かが食べ残した食べ物に荒っぽく群がるトンビ、そして彼らが離れたスキにエサにありつこうとするカラスが競っていた。やっぱり浜辺で食事をするのはリスクが高く感じる。それ自体は、結構憧れるものなのだけど。かくいう自分も、せいぜいカフェラテくらいしか持ち込まなくなっている。何か巧いコツのようなものはないかと考えを張り巡らせてはみるが、なかなか良い案はない。
浜辺では、海開きに備えて、もう浜辺では「海の有志」たちによる海の家作りが始まっていた。こういう光景を見るのは、これが初めてだった。きっとどこの浜辺でも同じ光景が見られるのだろう。夏仕度、とでもいうのだろうか。どんな力仕事でも、終わった後には目の前の海に飛び込める--何とも羨ましい仕事だ。
「海の有志」とは言ってみたものの、彼らはバイトでやってるのだろうか。まるっきりボランティアなのだろうか。普段はそこらのニイチャン風に見えるけど。
そんな風景を横目に、更に歩を進め、一服しに隣の長者ヶ崎に行った。